ミツロウ(蜜蝋、Beeswax)とキャンデリラワックス(Candelilla wax)
天然由来の素材を扱う「オーガニックコスメ」は防腐剤入りのコスメで肌に悩みを抱えはじめた女性たちから支持を集め、急速に需要を伸ばしています。
本日はオーガニックコスメでよく扱われるワックス「ミツロウ」とオーガニックかつ植物素材のワックス「キャンデリラワックス」をご紹介。
この記事はこんな人におススメ
- オーガニックコスメが好きな人
- 手作りコスメを作りたい人
- コスメ選びに悩んでいる人
コスメに欠かせないワックスって?
filigran
口紅や乳液、クリームなどコスメに硬さを与えるワックスってどんな種類があるの?
ワックスは天然素材の天然ワックスと人工的に作られる合成ワックスがあり、
天然素材は、動物由来の蜂から採れるミツロウ、植物由来のキャンデリラワックス、ライスワックスなどがあります。
原油由来のものはパラフィンワックス、合成ワックスはポリエチレンワックスがあります。
オーガニックなものを選びたいのであれば、天然ワックスが使われている製品をチェックしましょう!
ミツロウとは
ミツバチのお腹から、ミツバチの巣を作るためのワックスが分泌されます。
ミツロウはハチミツを採取する際に収穫される副産物。
抽出工程: 収穫したワックスは水で煮沸し、ろ過して型に流し込みます。蜜蝋は温かく蜂蜜のような香りがします。
効果: 抗酸化作用、抗炎症作用、防腐作用、高い抗菌作用、創傷治癒のための保湿作用。
ビタミンAを豊富に含んでいます。
精製された蜜蝋は、その香りを失い、白色をしています。
融点: 61-65 ℃
キャンデリラワックスとは
ミツロウに代わるビーガン向けのワックスとして、ヨーロッパで最も人気のあるワックスがキャンデリラワックス。
未精製のものは、精製された状態で淡い黄色から濃い黄色をしています。
このワックスはミツロウの2倍の硬さを持つので、ミツロウよりも少ない量で済みますし、粘着性も少ないです。
キャンデリラには炭化水素が45%まで含まれ、脂肪エステルは20~30%の一部のみです。
ワックスはメキシコの低木Euphorbia antisyphiliticaの葉と茎から得られます。
抽出方法:植物体を酸性水で煮ると、蝋が浮き出てくる。
効果: アンチエイジング、保湿、吸収の早い保湿性。
バーム、クリーム、軟膏、ローションの安定剤および乳化剤として作用します。
融点: 68-73 ℃
まとめ
今回はワックスの特性についてまとめました。
ミツロウはよく使わるコスメの原料に欠かせないワックスですが、自然由来のものが人気を集めるヨーロッパでは植物性のものに移行する動きも出ています。
実際、一部の商品にミツロウを使っていたドイツ生まれで日本でも大人気のブランド、アヴェダ(AVEDA)はすべての商品をビーガンに変更しています。
自分の体に触れるものだから、成分をしっかりチェックして自分に合ったコスメ選びをしましょう。