アロマセラピーで何で化学が必要なの?
アロマセラピーを学ぶ上で必要となってくるのが化学の知識。
筆者自身文系で「化学」って言葉を聞いただけでもう勉強が進みません・・・
資格取得を目指して勉強中のIFPAの試験でも化学の知識が欠かせないのです。
今回は、精油を学ぶために必要な「化学」の苦手意識を少しでも払拭できるように、
どうしてアロマに化学が必要なの?から、ちょっとだけ化学について触れる内容で、
一緒にお勉強していきましょう!!
※英語で化学を受講しているため、()書きで英語の名称も記載しています。
この記事はこんな人におススメ
- アロマセラピーの資格取得を目指してお勉強中の人
- 手作りコスメを作りたい人
- コスメ選びに悩んでいる人
アロマセラピー学習に化学が必要な理由
いい香り~だけで精油を楽しむのももちろん素敵ですが、
精油の化学構造を学ぶことで自分でブレンドしてオイルを作るときなどに
とにかく幅が広がることが化学を学ぶ最大のメリットです。
ヨーロッパでは医療の分野でアロマセラピーを取り入れる場所が増えており、
精油に関する知識が化学的に信頼できるかどうかがとても大切になっています。
いい香り~だけで精油を選ぶ段階からステップアップして、
より効果の高い精油選びを実現するために化学を学ぶ必要があるのです。
filigran
化学を学ぶことで成分から作用やどんな香りかが分かるようになるよ!
化学の基礎知識
それではアロマセラピーで最低限必要な科学の基礎知識、入門編を始めましょう!
原子と分子
化学を始めるに当たって、原子(元素)、分子、化合物を理解しましょう。
原子(Atom)⁼可能な限り小さな単位(元素(Elemnet)⁼原子の種類)
例:H,C,Oなど
分子(Molecule)⁼原子の集合体(元素や化合物のうち、単独で存在できる最小の部分。)
例:H₂、O₂など
化合物(Compound)⁼2種類以上の元素が化学結合によって結合した物質のこと
例:H₂O,CO₂など
アロマの化学で重要なのはH,C,Oの3種類の原子。
これらの結びつきが変わることで、分子が変わり、香りや効果が変わってきます。
精油は有機化合物(organic Compound)
有機化合物は炭素(C)を含んだ化合物のこと。
先ほど述べたように精油ではH,C,Oの原子の結びつきで香りや効能が変化します。
成分を決める要素は、
構造(Chemical Structure)と官能基(Functional Groups)です。
構造(Chemical Structure)とは
精油の基本的な構造は炭素(C)がどのように結びついているかによって、
以下の3つに分けられます。
- テルペン類(terpenes)
- 芳香族(aromatic compounds)
- 脂肪族(aliphatic compound)
これらの詳細については別の記事で詳しく説明します。
官能基(Functional Groups)とは
官能基は上記で説明した3つの構造にくっついて精油の
香りの特徴、強さを決める原子のかたまりのことを指します。
代表的な官能基(Functional Groups)は以下になります。
- 水酸基(Hydroxyl Group)(ーOH)
- アルデヒド基(Aldehydes)(ーCHO)
- ケトン基(Ketones)(ーCOー)
- カルボキシ基(Carbonyl Group)(ーCOOH)
- エーテル結合(ether)(-O-)
- エステル結合(Esters)(-COO-)
これらの詳細については別の記事で詳しく説明します。
filigran
精油の特徴は構造と官能基で決まるため、構造と官能基を理解することがとっても大切!
まとめ
今回は精油を理解するために重要な化学の基礎知識についてまとめました。
化学の構造と官能基を理解することで、精油の特徴や香りの強さまでわかってしまうなんて面白いですね!
次回は今回学んだことを活かして成分に分けて解説していくので一緒に勉強頑張りましょう。