前回に引き続き真面目な内容になってしまいますが、
構造について学ぶことで何をブレンドすればいいのかの知識が身についてもっと精油が身近なものになるので頑張っていきましょう。
この記事はこんな人におススメ
- アロマセラピーの資格取得を目指してお勉強中の人
- 手作りコスメを作りたい人
- 精油における化学について学びたい人
有機物って何だろう
filigran
最近よく有機食品、オーガニックって耳にするけど元々有機ってどんな意味なの?
学校で
「有機物は炭素が含まれているもの、無機物は炭素が含まれていないもの」
と習った方が多いと思います。
なので、基本的に人間や動物、植物は有機物で、もちろん精油も有機物に分類されますね!
前回の記事で勉強した通り、精油の主な構成要素は炭素(C)、水素(H)、酸素(O)。
精油は有機と理解した上で、この3つの要素がどのように結びついているかで精油の特徴を判断できるようになりましょう!
また前回精油の成分を特徴づける構造(Chemical Structure)と香りの特徴、強さを決める官能基(Function Groups)について解説しましたが、それぞれ詳しく見ていく前にとっても大事な精油の基本構造を覚えましょう!
基本構造 イソプレン骨格 C₅H₈
精油の主な構成要素の一つ、炭素と水素が鎖状に結合したイソプレン骨格(ユニット)
イソプレンユニットは単結合と二重結合をもっていて、柔軟な動きと変化を可能にします。
この基本分子から様々な化学成分が形成される、精油の化学において基本となる構造のこと!
もう難しい~と思ってらっしゃる方々、難しいことは置いておいてとりあえずこの基本構造を頭に叩き込みましょう。
このイソプレンが複数個集まってできたテルペン類などで香りの成分の特徴を見分けることができるようになります!
テルペン類についての詳細は後日記事をアップします。
基本構造 芳香族(ベンゼン)環
精油のもう一つの主な基本要素が芳香族(ベンゼン環)。
この環は6個の炭素原子(C)と6個の水素原子(H)で構成されています。
この環は単結合と二重結合を交互に繰り返して安定した構造になっています。
言い換えれば、より強力な治療効果が期待できるので、使用する際はより慎重かつ配慮が必要な成分です。
これも難しいことは考えず、とりあえず以下の構造を頭に叩き込みましょう!
まとめ
今回はこれから成分を学んでいく上で必要な基本構造について取り上げました。
この基本構造を基本として、これから一緒にフェノール類やものテルペンアルコール類などより精油の詳細な化学を学んでいきましょう。
化学に苦手意識のある筆者もここまででだいぶ苦しんでいます…
とにかくインプットとアウトプットを繰り返して一緒に頑張りましょう!